西鉄8000形

西日本鉄道(通称:西鉄)は、福岡最大の繁華街「天神」を起点に、太宰府・久留米・柳川・大牟田など福岡県各地を結ぶ、九州唯一の大手私鉄です。

8000形は1989年に登場。平行する鹿児島本線よりもサービス面で優位に立つために、片側2扉でクロスシートを配置するなど豪華な設備を取り入れました。外観には大胆な赤と白のツートンカラーを採用。多くのマニアから絶大な人気を誇り“西鉄特急”の地位を確立しました。

しかし、九州新幹線の開業で鹿児島本線と西鉄の関係性が大きく変わったことや、車両自体の老朽化もあり、2017年に引退。実車は全車両が解体され現存しません。

 

中の人は、福岡へ旅行したことをきっかけに西鉄に興味を持ったことで、この8000形という名車を知りました。そして、気づいた頃には制作作業を始めていたのでした。


前面です。特徴的な前面形状は、過去にE4系を制作した際に余った屋根のパーツを土台に、プラ棒やパテで形を整えて再現しました。
実車よりも尖った印象がありますが、プラレールのデフォルメに落とし込むのには丁度良い角度だと思います。

側面と屋根です。
車体は京急2000形を種車に、切り継ぎや窓枠を削るなどの加工をしています。屋根は一度全てのモールドを削って平らにした後、屋根肩部にパテを盛って角張った感じを再現し、半丸棒などで形を作りました。パンタグラフは東武スペーシアからの複製品です。


側面のアップです。西鉄8000形最大の目玉は、両先頭車に設けられた展望席。窓が他よりも上方向に大きいので、側面を削って再現しました。また、西鉄マークや側面の行先表示も再現。行先は「福岡(天神)行き特急」としています。
“天神地下鉄”ならぬ“天神特急”ですね。

2024年夏の「国際鉄道模型コンベンション」にて。
全国各地の赤色特急との競演です。


改造プラレール「西鉄8000形」

落成:2024年8月

制作期間:約2ヶ月

種車:京急2000形